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確実に「避妊」でき、準備不要で、再建手術も可能──今こそパイプカットを!

Consider a Vasectomy

2022年6月9日(木)19時22分
エリン・セーゲン(ジャーナリスト)

こうした動きの背景には、新型コロナのパンデミックの影響はもちろん、悪化する一方の気候変動や経済的不安定がある。パイプカットはより大規模な社会的問題の解決策にはならないが、妊娠を望まない人を妊娠させない在り方は世界をよくするはずだ。

希望が持てそうな気配もある。医療関連情報サイトのインナーボディー・リサーチによれば、ロー対ウェード判決の破棄を示唆する米最高裁の判決草案が5月初めにリークされて以来、「パイプカット」の1日当たり検索数が99%増加。パイプカットを受ける男性が増えれば、避妊の男女平等が格段に進むのは確実だ。

筆者自身の体験談は平凡そのもの(その普通さこそ、パイプカットの長所だろう)。育児の大変さを実感し、2番目の子が生まれた1年後に私のパートナーは手術を受けた。

おかげで人生が楽になった。妊娠の心配がないとセックスもずっと楽しいし、これまでにない自由を感じている。さあ、あなたも踏み切るときだ。

©2022 The Slate Group

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