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ダイアナが泣きついても女王は助けなかった 没後20年で肉声公開へ

2017年7月31日(月)19時33分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

一方、ヘンリー王子は4月に、母ダイアナの死をきっかけに心の問題を抱えていたと告白して話題になった。幼い頃から兄ウィリアムに比べ、やんちゃで周囲を困らせるようなエピソードの多いヘンリー。ただ、これもわずか12歳で母を失った悲しみが原因だった。4月には、英テレグラフ紙のポッドキャスト番組で、心が「破綻寸前」の状態だったと明かしたばかりだ。

最近では、米Newsweekの独占取材に応え、その胸中を語った。兄に勧められた専門家によるカウンセリング治療を経て、30歳にしてやっと回復したという。自分の経験から、これまでの王族が考えもしなかったメンタルヘルス支援や新たな取り組みに精力的に臨む姿は、亡き母、ダイアナに重なるものがある。

死後20年という歳月を重ねてもなお、人々の心に深く刻まれるダイアナの存在。テープの放映は賛否両論を巻き起こしているが、ダイアナを思う気持ちは多くの人が共感できるものだろう。今一度、その功績に思いを馳せる時期なのかもしれない。

【参考記事】母ダイアナの死と心の傷を乗り越えて ヘンリー王子独占インタビュー(後編)
【参考記事】シャーロット王女は「公務のプロ」 監視カメラが捉えた初お辞儀

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