最新記事

米中関係

米中首脳が初の電話会談、トランプ「1つの中国」政策維持で合意

2017年2月10日(金)15時59分

2月9日、米ホワイトハウスは声明を発表し、トランプ大統領が中国の習近平国家主席と電話会談し、中台がともに一つの中国に属するという「1つの中国」政策の維持で合意したことを明らかにした。写真はワシントンのホワイトハウスで1月撮影(2017年 ロイター/Jonathan Ernst)

米ホワイトハウスは9日、トランプ大統領が中国の習近平国家主席と電話会談し、中台がともに一つの中国に属するという「1つの中国」政策の維持で合意したことを明らかにした。

両首脳の電話会談は1月20日のトランプ大統領就任後初めて。

トランプ大統領は12月、米国は「1つの中国」政策を必ずしも堅持する必要がないと発言。先月には、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙に対し、「1つの中国」政策は交渉対象だと語るなど、中国政府の神経を逆なでするような発言が続いていたが、今回の会談は、米国の従来の対中政策への回帰を示している。

ホワイトハウスの声明によると、両首脳は日米首脳会談の数時間前、ワシントン時間9日夜に電話で長時間にわたって会話し、さまざまな問題について意見を交換した。

声明は「トランプ大統領は、習主席の求めに応じ、われわれの『1つの中国』政策を維持することに同意した。米中首脳は、相互利益にかかわるさまざまな問題について、対話と交渉を行っていく」と説明。

会談は両国民の幸せを祈るなど、極めてなごやかに行われ、「相互に訪問を招待し合った。大きな成功を収めた会談を受け、トランプ大統領と習主席は再会談を楽しみにしている」という。

一方、中国国営テレビで読み上げられた声明によると、習主席はトランプ大統領の「1つの中国」政策支持に中国は感謝すると述べ、「米国と中国は協力的なパートナーであり、共同の取り組みを通じ、2国間関係を歴史的な新たな高み押し上げることができると信じている」と語った。

習主席は「中国と米国の発展は互いを全面的に補完し、共に前進することができる」とし、「両国は非常に良いパートナーとなることが可能だ」と述べたという。

主席はまた、中国が米国との間で、貿易、投資、テクノロジー、エネルギー、インフラの面で連携を図り、世界平和と安定を共に守るため国際的な分野で協調を深めることを望む、とした。

中国は、トランプ氏側と円滑なやり取りを行っていると繰り返し表明している。中国外務省は先週、両国が引き続き「緊密に連携をとっている」とした。

[北京/ワシントン 10日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニュース速報

ビジネス

ドルは112円後半、短期筋のポジション調整

ワールド

最近の為替変動、大きな問題ではない=韓国財政相

ワールド

米大統領、中東問題は「2国家解決策」が好ましい

ビジネス

前場の日経平均は3日続落、インフラ関連銘柄売られる

MAGAZINE

特集:北朝鮮 暗殺の地政学

2017-2・28号(2/21発売)

異国の地マレーシアで殺害された金正男──。その死の背景には北朝鮮をめぐる地政学の変化があった

人気ランキング

  • 1

    人類共通の目標に大きな一歩、NASAが地球と似た惑星を7つ発見

  • 2

    トランプはゴルフしすぎ、すでに税金11億円以上浪費

  • 3

    オルト・ライト(オルタナ右翼)の寵児、「小児性愛OK」発言で転落

  • 4

    韓国外交部、釜山市らに慰安婦問題の「少女像」移転…

  • 5

    金正男暗殺で、また注目される「女性工作員」

  • 6

    トランプのメキシコいじめで不法移民はかえって増える

  • 7

    日本でコストコが成功し、カルフールが失敗した理由

  • 8

    児童相談所=悪なのか? 知られざる一時保護所の実態

  • 9

    金正男氏を「暗殺者に売った」のは誰か

  • 10

    金正男暗殺、北朝鮮大使館2等書記官も容疑者 マレー…

  • 1

    金正男氏を死に追いやった韓国誌「暴露スクープ」の中身

  • 2

    日本でコストコが成功し、カルフールが失敗した理由

  • 3

    金正男殺害を中国はどう受け止めたか――中国政府関係者を直撃取材

  • 4

    金正男の暗殺事件で北朝鮮の男を逮捕 謎の男の正体…

  • 5

    金正男暗殺事件、マレーシア首相が北朝鮮を暗に批判…

  • 6

    「ペンス大統領」の誕生まであと199日?

  • 7

    海上自衛隊、18年度から4年間で新型護衛艦8隻建造へ

  • 8

    金正男氏を「暗殺者に売った」のは誰か

  • 9

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 10

    一般市民まで脅し合う、不信に満ちた中国の脅迫社会

  • 1

    金正男氏を死に追いやった韓国誌「暴露スクープ」の中身

  • 2

    日本でコストコが成功し、カルフールが失敗した理由

  • 3

    トランプを追い出す4つの選択肢──弾劾や軍事クーデターもあり

  • 4

    金正男殺害を中国はどう受け止めたか――中国政府関係…

  • 5

    日本でもAmazon Echo年内発売?既に業界は戦々恐々

  • 6

    東芝が事実上の解体へ、なぜこうなったのか?

  • 7

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 8

    マティス国防長官日韓訪問に中国衝撃!――「狂犬」の…

  • 9

    トランプ、入国制限に反対の司法長官代行を1時間後…

  • 10

    金正男クアラルンプール暗殺 北朝鮮は5年前から機…

グローバル人材を目指す

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

日本再発見 「日本の新しいモノづくり」
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版 臨時増刊

世界がわかる国際情勢入門

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2017年2月
  • 2017年1月
  • 2016年12月
  • 2016年11月
  • 2016年10月
  • 2016年9月