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ヒト

未来のヒトはどんな顔に? 5万年後の姿を科学的に予測

LOOK OF THE FUTURE

2025年2月14日(金)17時31分
アリストス・ジョージャウ(サイエンス担当)

一方、人口の増加が進化を後押しするという見方もある。オーフス大学のマイルンドによれば、少なくとも「理論上は、5万年前よりも今のほうが、種としての進化には好都合な状況かもしれない」。

なぜか。「人口が多ければ、人類にとって有益そうな突然変異を片っ端から、それもわずか1世代のうちに経験できる」からだ。

世界の人口は5万年前よりもはるかに多い。だから、それだけ突然変異のチャンスが多く、素敵に進化していく可能性も高まるというわけだ。


進化の過程では好ましくない突然変異も起きるが、それなりに人口が多ければ、そうした悪しき変異の影響を排除して人口を維持することが可能だ。

逆に個体数が少なければ、致死的な遺伝子が出現した場合は種の保存も困難になる。

そうであれば「理論的には、人口の多い今は昔なら不可能だったような方法で生存能力を高めるチャンスがある。癌に対する抵抗力を高め、免疫システムを強化し、多くの生活習慣病を避けることもできていい」。

遺伝子編集で進化を先導

ただし、人口の多さが進化に有利だという仮説は間違いかもしれない。

「何千年、何万年も先の話は、正直言って分からない。確かなのは、私たちが種として進化していくとすれば、それは淘汰の強いプレッシャーがある場合だということ。もちろん、プレッシャーがなくても突然変異によって何かが変わる可能性はあるが、それにはもっと長い時間が必要で、5万年くらいではまずあり得ない」と、マイルンドは言う。

「いずれにせよ、私たちが今の世界に完璧に適応していれば、大した進化は起きない。だが私たちの適応は、完全には程遠い」

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