最新記事
SDGsパートナー

徹底した環境配慮と「電気設備に主張は要らない」への解となるデザイン...Archi Design始動

2024年12月27日(金)17時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

パナソニックArchi Design

スポットライトでは従来製品(左)に比べて62%の重量削減を実現。原材料や輸送エネルギーの削減につなげた

資源の削減や更新性の向上で、環境負荷を大きく削減

「環境配慮」に関して言えば、根底にあるのは、調達から開発・製造、物流といったあらゆる段階で資源の効率化や循環的な利用を図りつつ、付加価値の最大化を目指すサーキュラーエコノミー(循環型経済)の考え方だ。

そもそもパナソニックグループでは、2030年までに自社拠点(工場やビル)でのCO2排出量を実質ゼロとする目標を掲げ、創エネ・蓄エネ・省エネの最適制御を取り入れて、カーボンニュートラルを推進してきた。

そんな同社の思想が色濃く反映された「Arch Design」では、製品の小型化や部品点数の削減などによる使用材料の低減や輸送時のエネルギー削減、梱包や取扱説明書の資源削減といった多角的な視点から、環境に配慮した取り組みを重ねていく。

すでにコンパクトランプでは、従来製品に比べて器具の体積を75%削減。梱包では印字と印刷面積、印刷色を最適化することでインク量を大幅に削減できる見込みだという。同時に、取扱説明書や施工証明書の省資源化を推進し、紙の使用を最小限に。QRコードを用いることで、ただ紙の使用量を削減するだけでなく、利便性を高めていく。

前述した施工に必要な穴径・サイズの統一化や、拡張性を持たせた各製品のモジュール化によって、将来的な技術革新などにも対応しやすくなるという。技術の進歩や規格の変更によって製品や部品が大量に廃棄されることを防ぎ、環境に優しい社会の実現に貢献していく。

パナソニックArchi Design

LED交換型コンパクトランプ対応照明器具では、スポットライト・ダウンライトの規格を共通化していく。互換性のある部品で容易にランプ交換や機能更新が行えるようになる

今や、どの業界でも環境負荷の低減は当たり前の努力といえるが、「取付穴径の統一化」や「段ボールの印刷面積の最適化」といった細部まで徹底しており、それとユーザーの要望に応じたデザインの追求を両立させるのが、この「Arch Design」だ。

「環境」を意識すると、コストが高くなったり、デザイン性を損なったりしがちなのは多くの業界で聞かれる悩み。そうした意味でも「Arch Design」は大きな可能性を秘めていると言えるだろう。


ニューズウィーク日本版 世界が尊敬する日本の小説36
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月16日/23日号(9月9日発売)は「世界が尊敬する日本の小説36」特集。優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

北朝鮮の金与正氏、日米韓の軍事訓練けん制 対抗措置

ワールド

ネパール、暫定首相にカルキ元最高裁長官 来年3月総

ワールド

ルイジアナ州に州兵1000人派遣か、国防総省が計画

ワールド

中国軍、南シナ海巡りフィリピンけん制 日米比が合同
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人に共通する特徴とは?
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 4
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 5
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 6
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で最も「火山が多い国」はどこ?
  • 9
    村上春樹は「どの作品」から読むのが正解? 最初の1…
  • 10
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 8
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 9
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 10
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 6
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 7
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中