最新記事
SDGsパートナー

太陽光発電産業の課題解決へ――オリックス・リニューアブルエナジー・マネジメントとオリックス環境が、太陽光パネルのリユースモデルで環境負荷低減に貢献

2024年11月22日(金)11時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

太陽光パネル交換の様子

パネル交換の様子

オリックスグループのシナジー発揮で、持続可能な社会を目指す

発電事業者オリックス出自のOREMは人財とAIなどの先進デジタル技術を融合したO&Mサービスで、発電量の最大化・発電所運営に必要な維持管理費の低減を図ることで 高効率な発電所運営を支援してきた。

太陽光発電はつくって終わり、というわけではない。発電設備のパフォーマンスを最大限に引き出すためには、太陽光パネルを、破損や汚れのない理想的な状態に保つことが重要だ。

同社は、オリックスから受託した約400MWに対しPR値(Performance Ratio:発電所の生産性を数値化する産業標準指数)を4%以上 改善するなどの実績を持つ。400MWの4%は16MWの出力に相当し、発電量改善実績から「既設発電所の稼働効率を高めることは、新しい発電所をつくることと同等の価値がある」という。

太陽光パネルのリユース利用は、そんなOREMにとって、さらなる工夫のステップとなる。

OREMとオリックス環境は、どちらもオリックスグループの一員だ。オリックスは、エネルギー分野と環境分野のノウハウを統合し、バリューチェーンを構築することにより、持続可能な社会の実現を目指している。

従来、使用済み太陽光パネルに対しては、マテリアルリサイクルや適正廃棄がおこなわれてきたが、昨今のパネルの在庫不足などを踏まえ、リユース品の利用には環境面だけでなく、経済的な合理性もあると判断された。

昨今、大量生産・大量消費・大量廃棄を繰り返してきたリニアエコノミー(線型経済)に代わり、資源を効率的に循環させるサーキュラーエコノミー(循環型経済)へと経済システムが移行するなど、社会全体として資源循環が求められている。

こうした変化に適応する形で、動脈産業OREMと静脈産業オリックス環境の共創によって産業の需給マッチングを実現し、リユースサービスをワンストップで提供する新たな体制を構築した。こうした経済・社会・環境の課題解決に繋がるビジネスモデルを確立したことは、SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」を企業として全うし貢献するためだけでない。

まずは第一歩として産業のスタンダードとなることを目指し、リユースを偶発的なものではなく必然にしていく。そこから生まれる新たな価値として、リユースの輪が社会全体に拡がっていくことを見据えている。

こうした取り組みが広がることで、資源を再利用する新しい価値観が根付き、循環型社会の実現に向けた道筋がさらに開かれることが期待できそうだ。

ニューズウィーク日本版 世界が尊敬する日本の小説36
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月16日/23日号(9月9日発売)は「世界が尊敬する日本の小説36」特集。優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:外国投資家が中国株へ本格再参入うかがう、

ビジネス

ティッセンクルップ鉄鋼部門、印ナビーン・ジンダルか

ビジネス

米テスラ、19年の死亡事故で和解 運転支援作動中に

ビジネス

午前の日経平均は続伸、朝安後に切り返す 半導体株し
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 2
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 3
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 4
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 7
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く…
  • 8
    「なにこれ...」数カ月ぶりに帰宅した女性、本棚に出…
  • 9
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 10
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中