ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
Psychologists Reveal Three Signs That Your Porn Use is Problematic
PPUは性欲が強いからではない?
本研究の発見の核は、PPUがオフラインにおける性依存モデルよりも、インターネット依存のモデルに近いことだ。ポルノに過剰な時間を費やすことは、衝動性や自制の喪失に関わる行動と密接に関連している。
特に、オンライン上で動画やシーンの高速切り替えといった、より強い刺激を求めてコンテンツを探し続ける行動が、強迫的な視聴行動を強化しているという。PPUは性欲そのものというよりも、オンラインプラットフォームの構造に深く結びついている可能性があるのだ。
しかし、PPUの治療は容易ではない。PPUの分類方法が定まっていないためだ。実際、PPUを強迫的な性的行動の一形態と捉える医者もいれば、ギャンブルや過剰なゲーム使用と同様の行動依存として扱う医者もおり、当然、治療方針も医者の考え方によって変わる。
本研究は初めて、PPUの文脈においてタブ・ジャンピングやエッジングといった、PPUを引き起こす行動を特定、定量化して測定した。この測定結果に基づき、ポルノ使用の強度と強迫性を評価するための新たな枠組みを示すことで、これまで臨床現場での観察に頼ってきた治療方針に、実証的なデータを提供することを目指す。
研究者らは、このような評価指標が、高頻度使用と問題的使用を区別する手がかりとなり、治療やセルフヘルプの介入に役立つ可能性があると述べている。
今まで見ていたポルノの刺激に対して鈍感になると、ユーザーはより刺激的な素材を求めて消費量をエスカレートさせ、視聴時間が延び、強迫的なパターンが形成されていく。
このポルノへの耐性強化とも言うべきサイクルを認識し、治療することが、PPUを軽減する助けとなる可能性がある。





