イギリス人は「嫌味っぽい」から...カンバーバッチ&コールマン「毒舌夫婦」が語る、映画『ローズ家』の魅力

War of the Words

2025年10月24日(金)13時52分
H・アラン・スコット(ライター、コメディアン)

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主人公たちの友人夫妻を演じたマッキノン(左)とサムバーグ JAAP BUITENDIJK, COURTESY OF SEARCHLIGHT PICTURES

コールマン こういう要素は、アメリカの観客にすごく受ける。アメリカ側の出演者のケイト・マッキノンやアンディ・サムバーグ、ゾーイ・チャオの素晴らしい才能を引き立てる効果もある。

私たちに対する彼らのリアクションを見るのはすごく面白い。トニーが天才なのはそこだと思う。うまくいくと分かっていたのね。


カンバーバッチ 僕たちイギリス人は愛想よくしようとしていても、どこか辛辣で嫌味っぽく聞こえてしまう。「大丈夫ですか」と尋ねるだけで、アメリカ人には「何が? セラピーに通ってますけど」と言われそうだ。

コールマン 前にある(イギリス人)監督に「少し休んで」と言われたとき、「私、そんなに疲れて見えるの?」と思っちゃった。ほかの国の人から同じことを言われたら、「ゆっくり休んでね」という優しい意味で受け取れるのに。

──本作ではジェンダーの固定観念がひっくり返り、妻が主たる稼ぎ手になる。この役割の逆転は重要なものだった?

カンバーバッチ 個人的には、問題はジェンダーではなく、力学が変化した人間関係に起きる不均衡だと思う。妻が仕事で大失敗し、専業主夫だった夫が出世するという筋書きでもよかっただろう。

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