20分ごとの急展開に「爆笑」する人も?...映画『教皇選挙』は「B級サスペンス」で「娯楽ミステリー」
A Surprising Papal Thriller

『教皇選挙』は革新的な作品ではないが、全ての場面に楽しみが詰まっている。ピーター・ストローハン(Peter Straughan、『裏切りのサーカス(Tinker Tailor Soldier Spy)』)の脚本はテンポが抜群。物語は20分ごとに急展開し、最後には衝撃のどんでん返しが待っている。
ファインズ、トゥッチ、リスゴーら名優ぞろいのキャストが全編で見事な演技を披露。聖職者の宿泊施設を運営するシスター・アグネスに扮したイザベラ・ロッセリーニ(Isabella Rossellini)は、ほぼセリフがない役柄ながら、文句なしに素晴らしい。
ベルガーは前作『西部戦線異状なし(Im Westen nichts Neues)』に続いて、幾何学的な構図と鮮烈な色使いに工夫を凝らし、ビジュアルは豪華で絵画のように美しい。
もっとも内容はB級サスペンスだ。笑いを交え、刺激的なストーリー展開と演出で観客を終始はらはらさせる。
大仰になりすぎるきらいもある。フォルカー・ベルテルマン(Volker Bertelmann)の音楽が「枢機卿はみな悪魔のしもべだ」と言わんばかりに重々しく盛り上がるシーンは、特にそうだ。
だがこうした要素は全てお楽しみの一部なのだろう。あの結末に至るまでは──。
ここからはネタバレに注意。何も知らずに映画を見たい読者は、神聖な選挙の行方を確かめてから読んでほしい。
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