考えを「言語化する能力」を磨く秘訣は「聞く力」にあった...「相手の辞書を作る」意識で劇的な変化が
どの人の考えも大切だという前提に立つと、相手のことを肯定的に聞けると思うんですよね。自分と異なる意見の人との対話でも、学ぶ機会をいただけたことに感謝する気持ちでいると、必ず発見があります。
コピーライティングでも、対象が大好きな商品とは限りません。だからこそ、「その商品や企業には絶対いいところがある」という前提で、よいところを探します。
言語化力の高いチームをつくる秘訣とは?
──言語化力は組織やチームの共通言語をつくり、組織力やチーム力を高めていくうえでも重要なスキルだと捉えています。言語化力を高め合えるようなチームをつくりたいリーダーにはどんなアドバイスをされますか。
大事にしてほしいのは、相手を尊重して、「あなたの意見は大事だよ」という空気をつくること。意見を否定されてばかりだと難しいので、リーダーがどんな意見でもいいと宣言したり、普段から率先して意見を聞いたりする。「否定せずにまずは率直に伝え合う」という、心理的安全性のある場づくりが大事だなと思いますね。
そのうえで、私がチームでやっているのは、紙の資料などを一切持ち寄らずに話す機会を設けることです。プロジェクトの最初のほうで、「今回のお題、どう思う?」と一人ひとりに意見を聞いていく。談話のような感じですね。