「日本の動画マーケティング市場は我々の成長の原動力」
――この先の動画マーケティングの展望について。
動画プロモーションがさらに普及していくことにより、マーケティングの質が格段に上がります。デジタルマーケティングが登場する前、マーケターは自分たちのマーケティングがどの程度役に立っているのかわかりませんでした。つまり広告を作り、看板を買って、テレビでコマーシャルを流して、印刷媒体で広告を展開してということを、どれが効果を上げているのかわからないまま、ひたすら行っていました。
しかし動画を中心としたデジタルマーケティングに変わってくると、そのあたりがすべて明らかになります。つまりコマーシャルの枠を買ったのであれば、誰が、どのくらいの時間を視聴したのか、誰にどのようにリーチできているのかまで正確に数値が出ますので、ある意味ビジネスを伸ばす方法が劇的に変わってきています。
もうひとつは動画を通してお客様とのエンゲージメントをどれだけ高めることができるのか、ということです。この考え方はすでに数年前からいわれていますが、動画とインターネットを組み合わせて情報を発信することで、お客様とのエンゲージメントをどう高め、どうインタラクションを起こせるのか、ということが非常に重要になっています。
それぞれの業界において今後一番成功していく企業とは、エンゲージメントをコミュニケーションの中心に据えて、自分たちを純粋な形で発信したうえで顧客と良好な関係を築くことができるところだと考えています。
我々はさまざまな動画のエクスペリエンスをつくり上げることができますので、皆様と新しいエンゲージメントの方法を共に見出していきたいと考えています。
デビッド・メンデルス David Mendels
2004年にBrightcove社設立。リッチ インターネット アプリケーションの開発と戦略を支えた先導者として知られ、Macromedia、Adobeでそれぞれ責任者としてビジネスをリードし、キャリアを積んできた。Owler社が行った投票でボストンNo.2のCEOにも選ばれる。
※本記事は2017年7月14日に取材した内容をもとに構成しています。個人の役職名、肩書きなどは2017年7月14日当時の名称になります。
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