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トランプの「暴言」は、正式候補になってますますエスカレート
また同じインタビューでは、トルコの「クーデター未遂」事件に関して、「エルドアン政権の強権化を支持」するとハッキリと打ち出しています。これは、自由と民主主義の理念を発信するつもりがないとか、トルコをNATO(と可能であればEU)に入れて、より開かれた社会として地域の安定化を図るという方針にも反するという批判が出てくるでしょう。
それ以前の問題として、情勢判断を行う上で十分な情報(インテリジェンス)に接しているのか怪しいなかで、ここまで一方的な発言を行うというのはやはり稚拙と言わざるを得ません。
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さらに今週24日の朝にNBCのインタビュー番組に出演した際には、トランプは、「国内雇用をメキシコに移転する動きは35%の関税をかけて阻止する」と述べ、司会のチャック・トッドが「それはWTOに禁止されているからできない」と指摘すると「それならWTOから出て行く」と平然と言い放っています。
これに対してトッドは「それでは、ブレグジット(英EU離脱)と同じではないですか」と反論すると、トランプは「ブレグジットのショックで下がった株も戻っている」とした上で、「ところで、世界の要人の中でブレグジットを予測したのは俺様ぐらいだ」と威張っていました。
さらに勢いづいたトランプは、「そもそもEUはアメリカに対抗するために連中が作ったもので、我々の通商の敵」だとしていました。こうなると、暴言と言うより認識不足というか、多国間の通商とか、国際分業といった21世紀の経済の初歩を理解していないとしか言いようがないのです。
トランプの主張が「暴言」であるのは、常識に外れているとか、品がないということもありますが、とにかく「現実と乖離していて、具体的な政策と結びつかない」ことに最大の問題があります。
その意味では、選挙戦の初期と比較すると、改善されるどころか、ますますエスカレートしています。では実現不可能な内容だから、単に政治的なエモーションの「うっぷん晴らし」をやっているだけなので「スルー」すればいいのかというと、それは違うと思います。正式の共和党の統一候補となった現在、そしてNATOの問題のように発言それ自体が国際政治に悪い影響を与えかねないことを考えると、無視できなくなっているのです。
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