コラム

自民党の裏金問題に踏み込めないのも納得...日本が「森喜朗の国」になった経緯とは

2024年04月06日(土)18時26分

森は組織委会長在任時「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言をし、世界をドン引きさせた。女性理事を増やす日本オリンピック委員会(JOC)の方針への私見を述べたというが、森はなぜ非難されたか分からなかっただろう。それまで密室でおじさん仲間にはウケていたに違いないからだ。

武道は礼に始まり礼に終わるが「森道」は密室で始まり密室で終わる。普通のおじさんならそれでいいが、森は一国の重大懸案のキーマン。なのに誰も踏み込めない。岸田首相も安倍氏亡き後、森に頼っていた弱みがあり及び腰なのは周知の事実だ。

森はかつて「神の国」発言でひんしゅくを買ったが、日本はずっと「森の国」なのである。そういえばプーチンとも仲が良かったな。

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プロフィール

プチ鹿島

1970年、長野県生まれ。新聞15紙を読み比べ、スポーツ、文化、政治と幅広いジャンルからニュースを読み解く時事芸人。『ヤラセと情熱 水曜スペシャル「川口浩探検隊」の真実』(双葉社)、『お笑い公文書2022 こんな日本に誰がした!』(文藝春秋)、『芸人式新聞の読み方」』(幻冬舎)等、著作多数。監督・主演映画に『劇場版センキョナンデス』等。 X(旧Twitter):@pkashima

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