コラム

「手を上げない消極的日本人」の正体とは?(パックン)

2023年04月22日(土)16時08分

実は、僕は非常勤講師をやらせてもらっている東京工業大学の学生にもこの精神を一生懸命、根付かせようとしている。初回の授業で「たくさん手を上げてください。例えば僕が何か間違ったと思ったら、すぐ訂正してね。今まであまりやったことないと思うけど、大丈夫!東京農業大学生ならできる!!」と、わざと、大学名を間違えて言うと......それでも中々手が上がらないのだ。

手を上げない学生が手を上げない社会人に育ってしまうのを恐れて、僕は必死に「矯正」に努めるが、結構難しい。それまでの教育で消極性を身に付けているから。だから、教育者のみんなに協力をお願いしたいことがある。

小・中・高の生徒達にしっかり教えよう: 
手を上げないと学ぶチャンス、伝えるチャンス、参加するチャンスを失うよ、と。
個人の成長や人生の充実だけではなく、学校、企業や社会全体の改善や発展の機会や動力の損失になってしまうよ、と。

後々、聞けばよかった、言えばよかった、やればよかったと、後悔をしないようにしようよと。あの時手を上げなかったから今わからない。伝わらない。できない......。

そんなお手上げ状態にならないに、手を上げよう! と。

プロフィール

パックン(パトリック・ハーラン)

1970年11月14日生まれ。コロラド州出身。ハーバード大学を卒業したあと来日。1997年、吉田眞とパックンマックンを結成。日米コンビならではのネタで人気を博し、その後、情報番組「ジャスト」、「英語でしゃべらナイト」(NHK)で一躍有名に。「世界番付」(日本テレビ)、「未来世紀ジパング」(テレビ東京)などにレギュラー出演。教育、情報番組などに出演中。2012年から東京工業大学非常勤講師に就任し「コミュニケーションと国際関係」を教えている。その講義をまとめた『ツカむ!話術』(角川新書)のほか、著書多数。近著に『パックン式 お金の育て方』(朝日新聞出版)。

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