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犯罪を誘発する「小さな悪」とは? 広島、栃木での女児誘拐殺人事件から20年...発生場所に見られたそのシグナル
(写真はイメージです) umaruchan4678-Shutterstock
<広島、栃木で下校中の女児2人が誘拐・殺害された事件から20年。2つの事件を犯罪機会論から検証し、どのような対策があり得るのかを考える>
広島市で小学1年生の女児が誘拐・殺害された事件から22日で20年を迎える。事件は2005年11月、広島市安芸区で起きた。ペルー人の男が自宅アパート前で、下校中の女児に声をかけた後、2階の部屋で首を絞めて窒息死させ、その後、遺体を段ボール箱に入れて、近くの空き地に遺棄したという。事件は、殺人罪などに問われ、無期懲役判決が確定している。
その9日後、今度は栃木県今市市(現:日光市)で、やはり下校中の小学1年生の女児が誘拐・殺害された。遺体は60キロ離れた茨城県常陸大宮市の山林で、刺殺体となって発見された。胸など10カ所を刺されていたという。
わずか10日の間に広島県と栃木県で2人の女児が連れ去られ殺害されたため、世間では子供の安全への関心が急速に高まった。しかし、対策として取り上げられたのは、防犯ブザーやパトロールといった伝統的な手法だけで、グローバル・スタンダードである「犯罪機会論」の普及は進まなかった。そこで、20年を迎えるこの機会に、2つの事件を犯罪機会論から検証し、どのような対策があり得るのかを考えてみたい。
「不審者」ではなく、場所・状況・環境の条件を解明せよ
犯罪機会論は、研究者によって、状況的犯罪予防、環境犯罪学、合理的選択理論、日常活動理論、犯罪地理学、犯罪パターン理論、防御可能空間、防犯環境設計、割れ窓理論など、様々な名前が付けられている。
それらは、ミクロかマクロか、ハードかソフトかという点で、力点の置き方が異なるものの、いずれも「不審者」を識別する方法を解明しようとするものではなく、犯罪が起こる確率の高い場所・状況・環境の条件を解明しようとするものだ。犯罪機会論では、40年以上にわたる研究の結果、犯罪が起きやすいのは「入りやすく見えにくい場所」であることがすでに分かっている。
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