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午後3時のドルは154円前半、リスクオンで9カ月ぶり高値 米政府の閉鎖解除近づく

2025年11月11日(火)15時38分

 11月11日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から横ばいの154円前半で推移している。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Atsuko Aoyama

[東京 11日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から横ばいの154円前半で推移している。米政府機関の閉鎖解除が近づく中、リスクオンムードで9カ月ぶり高値をつけた。その後は上昇が一服している。

ドルは前日の海外時間の流れを引き継ぎ、朝方から底堅い値動きで推移した。米政府機関の再開期待を材料にした「リスクオンの円売り」(国内銀行のストラテジスト)を背景に、仲値公示では実需勢のドル買いも支援し、一時154.49円まで上昇。今年2月以来9カ月ぶり高値を更新した。その後午後にかけては、朝方の水準までじりじりと水準を切り下げる展開となった。

ドルの2024年高値である161.96円と25年高値の158.88円を結んだ上値抵抗線に当たるドル154円半ばは上値が重く、いったん押し戻された。ただ、「上値の重さを確認したことでいったん軟化したものの、方向性は上」(別の国内銀行の為替セールス担当者)との声が聞かれる。

一方、片山さつき財務相による円安けん制発言が意識されるほか、米国側からの円安是正要求への思惑で「さらに円安方向には攻めづらい」(前出の国内銀ストラテジスト)との指摘もある。

外為どっとコム総合研究所調査部長の神田卓也氏は、ドル154円半ば付近はテクニカル上でも攻防ラインになっているものの、トレンドラインを抜ければ今年の高値を目指す展開になるとの見方を示す。一方、心理的な節目となっている155円近辺ではオプションに絡むヘッジ取り直し需要が出てくることも考えられるため、攻防も想定されるとみられるという。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 154.12/154.1 1.1561/1.15 178.19/178.

4 62 24

午前9時現在 154.13/154.1 1.1556/1.15 178.15/178.

7 58 16

NY午後5時 154.13/154.1 1.1556/1.15 178.13/178.

5 59 16

ロイター
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