トランプ氏、ウクライナ和平の進展期待 ゼレンスキー氏と会談
トランプ米大統領(右)とウクライナのゼレンスキー大統領。12月28日、フロリダ州で撮影。REUTERS/Jonathan Ernst
Andrea Shalal
[ワシントン 28日 ロイター] - トランプ大統領は28日、米フロリダ州の私邸でウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。会談後、ウクライナ戦争の解決に向けた協議がさらに進展することを期待していると述べた。
トランプ氏とゼレンスキー氏は共同記者会見で、ウクライナに対する安全保障についてほぼ合意に達したと示唆した。ただ、領土問題についてはトランプ氏がいくつかの「厄介な問題」を解決する必要があると述べた。
トランプ氏は戦争終結に向けた交渉が成功するかどうかは「数週間以内に」明らかになると述べた。
ゼレンスキー氏は、ウクライナの安全保障について合意に達したと述べた。トランプ氏はやや慎重な姿勢を示し、合意に向けて95%の進捗状況にあるとし、米国の支援を受けて欧州諸国がその取り組みで「大きな部分」を担うことを期待していると述べた。
ゼレンスキー氏はウクライナ軍が東部ドンバス地方から完全撤退するという米国の提案を和らげたいとこれまでに述べている。この提案はロシア側の要求でもあり、ウクライナ軍の支配する一部領土を割譲することを意味する。
トランプ氏とゼレンスキー氏は28日の会談後、ドンバスの将来はまだ決まっていないという認識を示した。トランプ氏は「未解決だが、かなり近づいている。非常に難しい問題だ」と述べた。
会談に先立ち、トランプ氏はロシアのプーチン大統領と電話会談した。この会談についてトランプ氏は「生産的」、ロシアのウシャコフ大統領補佐官は「友好的」だったと述べた。
ウシャコフ氏は、プーチン氏がトランプ氏に対し、欧州連合(EU)とウクライナが提案した60日間の停戦は戦争を長期化させると伝えたと述べた。ウシャコフ氏はまた、ウクライナはドンバス問題に関して「これ以上遅滞なく」決定を下す必要があると指摘。さらに、ロシア政府は紛争解決のため、経済と安全保障上の懸念に焦点を当てた作業部会を設置することで合意したと明らかにした。





