タイ中銀新総裁、金利に政策余地ある デフレは否定

　１０月１０日　タイ中央銀行のウィタイ新総裁は１０日、金利には政策余地があるとの認識を示した。写真はタイ中央銀行のロゴ。１月３０日、バンコクで撮影（２０２５年　ロイター／Chalinee Thirasupa）

[バンコク １０日 ロイター] - タイ中央銀行のウィタイ新総裁は１０日、金利には政策余地があるとの認識を示した。

また、中央銀行の業務に政治的な介入がないことを確実にしながら、インフレ率を目標レンジ内に戻すよう努めると述べた。

ウィタイ氏は会見で、債務など国内の重要課題の解決に注力する意向も表明。国内経済にデフレは存在しないと改めて強調し、インフレ率を目標レンジ内に戻すことを目指すと述べた。

バーツ高については、外部要因によるものだと指摘。中銀が資本フローを注視しており、バーツ相場が影響を受けないようにすると語った。

中銀は８日、市場の予想に反して利下げを見送った。今年の総合インフレ率の予想は０．５％からゼロ％に下方修正した。インフレ率は過去６カ月間マイナスで推移しており、中銀の目標レンジ（１─３％）を大きく下回っている。