台湾は自らを防衛する決意ある＝総統

台湾の頼清徳総統は２０日、自然災害や戦争への備えを強化する台湾の取り組みに関するフォーラムで演説し、台湾が自らを防衛する決意があることが国際社会に対するメッセージだと述べた写真は９月１９日、台北で撮影（２０２５年　ロイター/Ann Wang）

Ben Blanchard

[台北 ２０日 ロイター] - 台湾の頼清徳総統は２０日、自然災害や戦争への備えを強化する台湾の取り組みに関するフォーラムで演説し、台湾が自らを防衛する決意があることが国際社会に対するメッセージだと述べた。総統はまた、台湾が侵攻を受けた際に降伏したとするどのような主張も信じるべきでないとも語った。

頼総統は演説で、政府が１６日発表した新しい「民間防衛ハンドブック」に言及した。ハンドブックは中国から受ける可能性がある攻撃に備えた取り組みの一環として作成。「このハンドブックは安全を守るための重要な情報を提供している」と述べた。

頼総統はハンドブックを引用して「さらに重要なことは、台湾に対する軍事侵攻が起きた場合に政府が降伏した、あるいは国家が敗北したとするどのような主張も虚偽だと全ての人々に伝えることだ」と語った。

また台湾の正式名称を用いて「私は中華民国の総司令官として、国民と国際社会に対し、これが台湾の立場であると表明したい」とした。「われわれは自由と民主主義、持続可能な台湾を防衛する決意がある」と述べた。