イスラエル軍、ガザ市住民の避難に新ルート開設 48時間限定

イスラエル軍は17日、地上侵攻を開始したパレスチナ自治区ガザ市の住民が南部へ退避するために追加のルートを48時間という制限付きで設定すると発表した。ガザ北部から非難するパレスチナ人、中部で16日撮影(2025年 ロイター/Mahmoud Issa/File Photo)
Nidal al-Mughrabi Alexander Cornwell Steven Scheer
[カイロ/エルサレム 17日 ロイター] - イスラエル軍は17日、地上侵攻を開始したパレスチナ自治区ガザ市の住民が南部へ退避するために追加のルートを48時間という制限付きで設定すると発表した。
イスラエル軍が上空からガザ市にばらまいたビラによると、南部への避難のために、新たにサラフディンロードが19日昼まで解放される。
「南への移動ルートとして地図上に黄色で示したルート通りに移動しなければならない。治安部隊の指示と交通標識に従うように」としている。
イスラエル軍の退避指示にもかかわらず、道中の危険や避難先の南部での食料不足、二度と戻れないという不安から今も多数がガザ市内にとどまっている。
ガザ当局によると、17日、イスラエル軍の攻撃により少なくとも30人が死亡。うち19人がガザ市で死亡した。
イスラエルの当局者は、軍の作戦は市民を南部へ退避させることを重点としているとし、戦闘が向こう1─2カ月間に激化するとの見通しを示した。