ウクライナ6州に大規模ドローン攻撃、エネルギー施設に被害

ウクライナ当局は27日、ロシアが夜間にウクライナ6州のエネルギー施設に大規模なドローン(無人機)攻撃を行い、10万人以上が停電に見舞われたことを明らかにした。スーミ地域での消化作業、提供写真(2025年 ロイター/Press service of the State Emergency Service of Ukraine in Sumy region)
[キーウ 27日 ロイター] - ウクライナ当局は27日、ロシアが夜間にウクライナ6州のエネルギー施設に大規模なドローン(無人機)攻撃を行い、10万人以上が停電に見舞われたことを明らかにした。
エネルギー省によると、ポルタワ州のガス輸送施設に大規模な被害が出たほか、スムイ州の主要変電所の設備も攻撃を受けた。
ゼレンスキー大統領は、ポルタワ州、スムイ州、チェルニヒウ州で10万人以上が停電に見舞われたと表明した。
ウクライナの主要ガス生産施設はポルタワ州とハルキウ州に位置する。エネルギー省によると、ハルキウ州、ザポリージャ州、ドネツク州も夜間の攻撃を受けた。
エネルギー省は、今回のロシアの攻撃について「暖房シーズンを前にウクライナの民間インフラを破壊する意図的な政策の継続だ」との見方を示した。
同省は先週、2025年3月以降、国内のエネルギー施設が2900回の攻撃を受けたと表明していた。