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シリア暫定政府初の議会選、3県で延期 治安悪化が理由

2025年08月25日(月)10時02分

 シリア暫定政府の選挙管理委員会は8月23日、9月に予定している人民議会(国会)選挙を南部スワイダ県など3県で治安悪化を理由に延期すると発表した。スワイダの町で7月撮影(2025年 ロイター/Khalil Ashawi)

[24日 ロイター] - シリア暫定政府の選挙管理委員会は23日、9月に予定している人民議会(国会)選挙を南部スワイダ県など3県で治安悪化を理由に延期すると発表した。

人民議会選挙はアサド政権崩壊後、暫定政府の統治下では初めてとなる。

国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、3県の選挙は「安全な環境」が確保されるまで延期する。3県に割り当てられる議席は選挙が実施されるまで空席となる。

選挙管理委員会の広報は「人民議会選挙は国家の問題に関わるため、完全に政府の管理下にある地域でのみ実施される」と説明した。

スワイダ県では7月にイスラム教ドルーズ派とスンニ派ベドウィン(遊牧民)武装勢力の衝突で何百人もが死亡したと報じられている。暫定政府は衝突を鎮静化するため政府軍を派遣した。

人民議会選挙は北東部ハサカ県と北部ラッカ県でも延期される。両県は大部分をクルド人勢力が実効支配している。

選挙管理委員会は先月、人民議会選挙を9月15-20日に実施すると発表していた。

ロイター
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