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ルラ氏支持率、9カ月ぶり不支持率上回る 米との対立影響か

2025年08月01日(金)14時17分

 7月31日、発表された世論調査で、ブラジルのルラ大統領(写真)の支持率が9カ月ぶりに不支持率を上回った。写真はプラナルト宮殿で式典に出席する同大統領。ブラジリアで7月撮影(2025年 ロイター/Adriano Machado)

Isabel Teles

[サンパウロ 31日 ロイター] - 31日に発表された世論調査で、ブラジルのルラ大統領の支持率が9カ月ぶりに不支持率を上回った。関税などを巡る米国との対立激化が背景にあるとみられる。

トランプ米大統領は7月、ブラジルからの輸入品に対する50%の関税を発表。一部主要部門を除いて31日に正式に発効した。ブラジルは「受け入れられない」と反発している。

アトラスインテルとブルームバーグの世論調査によると、ルラ氏の業績に対する支持率は50.2%となり、2週間前に行った前回調査の49.7%から上昇。昨年10月以来初めて支持率が不支持率を上回った。

関税問題に加え、クーデターを計画したとして起訴されたボルソナロ前大統領の裁判を担当する判事に対し、トランプ政権は制裁とビザ制限を課した。

これに対しトランプ氏を「望ましくない皇帝」と批判し、米国に反抗的な姿勢を示す左派政権への支持が高まっている形で、トランプ氏の戦略がブラジルで裏目に出ている可能性が示された。

調査ではルラ政権を「良い」「素晴らしい」と評価する回答も前回の43.4%から46.6%に上昇した。ただ、「悪い」または「ひどい」と回答した48.2%をなお下回っている。

2022年大統領選挙の再投票が今週行われた場合に、ルラ氏に投票するとの回答は47.8%、ボルソナロ氏に投票するとの回答は44.2%だった。

ロイター
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