イスラエル、ガザ人道財団へ3000万ドル拠出で合意 米と同額＝情報筋

トランプ米政権高官は今月、米国とイスラエルが支援する「ガザ人道財団（ＧＨＦ）」に対し、イスラエルが米国と同額の３０００万ドルを拠出することに合意したと議会に報告した。パレスチナ自治区ガザで６月撮影（２０２５年　ロイター/Stringer）

Jonathan Landay　Humeyra Pamuk　Daphne Psaledakis

［ワシントン　３１日　ロイター］ - トランプ米政権高官は今月、米国とイスラエルが支援する「ガザ人道財団（ＧＨＦ）」について、イスラエルが米国と同額の３０００万ドルを拠出することに合意したと議会に報告した。事情に詳しい２人の関係筋がロイターに明らかにした。

報告を行ったのはトランプ政権のウィットコフ中東担当特使の補佐官であるアリエ・ライトストーン氏とチャールズ・リース氏。情報筋によると、両氏は今月８日と９日に米上院と下院の委員会に対しＧＨＦの活動について説明。米国が６月にＧＨＦに拠出した３０００万ドルと同額の援助を行うことにイスラエルが同意したと伝えたという。

両氏はインタビューの要請に応じていない。

国務省報道官は寄付国が「ＧＨＦに数千万ドルの寄付を約束、もしくは拠出した」と述べたが、具体的な国名は明らかにしなかった。その上で「米国は数千万ドルの援助を約束している」とし、米国の援助は「２０２５年１月以降に政権がガザの住民に提供してきた支援の総額には遠く及ばない」と述べた。

イスラエル政府はコメント要請に応じていない。

トランプ大統領は２８日、米国がガザの人道支援に６０００万ドルを提供したと発言。ただ、国務省の発表は６月にＧＨＦが承認した３０００万ドルのみであることから、一部当局者の間では、トランプ大統領が米国とイスラエルの拠出を混同している可能性が高いとの見方もあるという。