米シェブロン、4─6月期利益が予想上回る 生産量増と投資圧縮で

米石油大手シェブロンが1日発表した2025年第2・四半期(4─6月期)決算の調整後利益は30億5300万ドルで1株当たり1.77ドルだった。2023年10月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ヒューストン 1日 ロイター] - 米石油大手シェブロンが1日発表した2025年第2・四半期(4─6月期)決算の調整後利益は30億5300万ドルで1株当たり1.77ドルだった。原油価格が低迷する中でも、LSEGがまとめたアナリストのコンセンサス予想1.70ドルを上回った。石油・ガス生産量が増えたことや、設備投資の圧縮が要因。
グローバル生産量は日量340万バレル(石油換算)と、前年同期の330万バレルから増えた。資本支出は前年同期比7.5%減。
シェブロンの利益の大部分を占める石油・ガス生産の利益は27億2700万ドルと、前年同期の44億7000万ドルから減少した。
シェブロンのボナー最高財務責任者(CFO)は「生産量は記録的だった」と述べた。7─9月期の生産量は、メンテナンスの影響で日量6万バレル減少する見込み。
4─6月期は配当金に29億ドルを充てたほか、26億ドル相当の自社株買いを実施した。ボナー氏によると、少なくとも25年12月期に関しては、年間100億─200億ドルとする自社株買い計画に変更予定はないとしている。
シェブロンは7月、約550億ドルを投じた同業ヘスの買収を完了した。