台湾、野党議員24人のリコール全て不成立 頼総統に痛手

台湾で26日、最大野党・国民党の立法委員(国会議員に相当)24人に対するリコール(解職請求)の是非を問う住民投票が行われ、台湾メディアの開票速報によると、24人のリコールは全て不成立となった。写真はリコール賛成派の集会(2025年 ロイター/Ann Wang)
Yimou Lee
[台北 26日 ロイター] - 台湾で26日、最大野党・国民党の立法委員(国会議員に相当)24人に対するリコール(解職請求)の是非を問う住民投票が行われ、台湾メディアの開票速報によると、24人のリコールは全て不成立となった。
国民党は立法院で多数派を占め、中国に融和的な政策を掲げている。中国と対立する与党・民進党は昨年の総統選で勝利したものの立法院では過半数を失い、国民党はそれ以来、与党が支持する防衛予算を削減するなどしている。
投票結果は、立法院を再編成し過半数を回復する機会を逃した頼清徳総統にとって痛手となる。
与党側は、過去最大規模となった今回のリコール投票が中国による「前例のない」妨害に直面したと主張した。
国民党の朱立倫主席(党首)は台北で記者会見し、有権者に謝意を示すとともに、頼氏に謝罪と自らの統治を反省するよう求めた。