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台湾「中国が民主主義に干渉試み」、リコール投票控え

2025年07月23日(水)13時24分

 7月23日、台湾の大陸委員会は、野党・国民党議員24人を対象に解職の是非を問う住民投票が26日実施されるのを前に、中国が「明らかに」台湾の民主主義に干渉しようとしていると非難した。解職を支持するデモ隊、台北で19日撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)

[台北 23日 ロイター] - 台湾で対中政策を担う大陸委員会は23日、立法院(国会)の全議員の約2割に当たる野党・国民党議員24人を対象に解職の是非を問う住民投票が26日実施されるのを前に、中国が「明らかに」台湾の民主主義に干渉しようとしていると非難した。

リコール(解職請求)運動は、当該議員が中国政府に接近していると非難する市民団体が推進。国民党はリコールについて、昨年の立法院選挙の結果を尊重しない、民主主義への「悪意ある」攻撃だと非難している。

ロイターは今週、中国政府で台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室や中国国営メディアがリコール投票に繰り返し言及し、国民党と同様の議論を展開していると報じた。

大陸委員会はフェイスブックへの投稿でロイターの報道や、中国国営メディアの報道を分析する台湾研究機関IORGの調査を引用し、「中国共産党の介入を拒否する」と言明。「台湾の民主的な運営に介入しようとする中国共産党の試みは明白だ」とした。

その上で「台湾におけるリコールは憲法で保障された公民権であり、誰が解職されるべきか、されるべきでないかを決めるのは台湾の人民だ」と強調した。

ロイター
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