原油先物は続伸、イスラエル・イラン紛争の先行きに懸念

１８日アジア時間序盤の原油先物価格は続伸している。前日はイランとイスラエルの紛争で供給途絶が起きるのではとの懸念から、４％以上上昇した。写真は４月２日、カザフスタンのアティラウで撮影（２０２５年　ロイター/Pavel Mikheyev）

Colleen Howe

[北京 １８日 ロイター] - １８日アジア時間序盤の原油先物価格は続伸している。前日はイランとイスラエルの紛争で供給途絶が起きるのではとの懸念から、４％以上上昇した。

００２９ＧＭＴ（日本時間午前９時２９分）時点で、北海ブレント先物は０．１９ドル（０．２５％）上昇し、１バレル＝７６．６４ドルとなった。米ＷＴＩ先物 は０．２３ドル（０．３１％）高の１バレル７５．０７ドル。

イランとイスラエルの紛争が６日目に突入する中、トランプ米大統領はイランに「無条件降伏」を求めた。

アナリストによると、市場は世界の海上原油輸送の２０％を占めるホルムズ海峡で供給が途絶することを懸念している。

イランは石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）第３位の産油国で、日量約３３０万バレルを生産しているが、アナリストは他の加盟国がイランの生産減少分を補う可能性があると指摘している。

市場はまた、１８日までの連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）にも注目している。据え置きが予想されているが、ＩＧのアナリスト、トニー・シカモア氏は中東紛争と世界的な成長減速のリスクを受けて、利下げが７月に前倒しされる可能性があるとし、「中東情勢は米連邦準備理事会（ＦＲＢ）がハト派化するきっかけになるかもしれない」と述べた。