原油先物は上昇、イラン・イスラエル紛争で供給巡る懸念高まる

アジア時間の原油先物は一時2%超上昇。イランとイスラエルの緊張が激化し、トランプ米大統領がテヘランから「全員」避難するよう促したことが背景。写真は2024年6月、フランスのトリゲールで撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
[17日 ロイター] - アジア時間の原油先物は一時2%超上昇。イランとイスラエルの緊張が激化し、トランプ米大統領がテヘランから「全員」避難するよう促したことが背景。
0005GMT(日本時間午前9時05分)時点で、北海ブレント先物は1.17ドル(1.6%)高の1バレル=74.4ドル、米WTI先物は1.34ドル(1.87%)高の73.11ドル。ともに一時、2%以上上昇していた。
前日にはイランが紛争の終結を求めているとの報道を受けて地政学的緊張が緩和されるとの期待から、ともに1%超下落していた。
しかし、紛争は5日目も激化し、イランのメディアは首都テヘランでの爆発と激しい防空砲火を報じた。イスラエルでは、イランのミサイルに反応してテルアビブで空襲警報のサイレンが鳴り響いた。
16日にはテヘランにある国営テレビがイスラエルの攻撃を受けた。
トランプ大統領は16日、テヘランから全員直ちに避難すべきだとソーシャルメディアに投稿し、イランは米国との核合意に署名すべきだったと改めて主張した。