豪首相、AUKUSの意義強調へ トランプ米大統領との会談で

6月16日、アルバニージー豪首相(写真)は米英豪が運用する原子力潜水艦の数を増やすことはインド太平洋の安全性を高め、米の利益にかなうと述べた。写真は5月、シドニーで撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
[シドニー 16日 ロイター] - アルバニージー豪首相は16日、米英豪が運用する原子力潜水艦の数を増やすことはインド太平洋の安全性を高め、米の利益にかなうと述べた。カナダのカルガリーで記者団に語った。
アルバニージー氏は17日、主要7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせカルガリーでトランプ米大統領と初会談する。米英との安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」や関税が議題になるとみられる。
トランプ政権は先週、AUKUSを巡り、豪が原子力潜水艦を購入する協定を見直す作業を正式に開始した。
アルバニージー氏は、AUKUSの下で潜水艦を建造する米の産業能力に対して豪が提供している財政支援や、米潜水艦隊が豪の整備工場を利用できること、豪北部ダーウィンに米軍が駐留していることなどをトランプ氏に強調するとした。
国防支出の対国内総生産(GDP)比を2%から3.5%に引き上げることを約束するよう米が求めていることについては、国防のために必要な支出を行うとして受け入れない考えを示した。
豪の鉄鋼・アルミニウムの10%前後は米に輸出されているとし、米が課している同分野への関税について問題提起すると述べた。