原油先物ほぼ横ばい、9日の米中貿易協議控え

アジア時間6月9日序盤の原油先物価格はほぼ横ばいで推移している。2024年6月、仏トリゲールで撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
Colleen Howe
[北京 9日 ロイター] - アジア時間9日序盤の原油先物価格はほぼ横ばいで推移している。投資家はこの日にロンドンで開催される米中貿易協議に注目している。
0008GMT(日本時間午前9時8分)時点で、北海ブレント先物は横ばいの1バレル=66.47ドル。米WTI先物 は0.01ドル高の64.59ドル。
貿易協議には米国からベセント財務長官、ラトニック商務長官、グリア米通商代表部(USTR)が出席する。中国は何立峰副首相が8日から13日まで英国を訪問し、米国との経済貿易協議メカニズムの初会合が開催されると発表した。
6日に発表された5月の米雇用統計で失業率が横ばいとなったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が高まり、上昇基調の相場を後押しした。
HSBCは6日のリサーチノートで、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟のロシアなどで構成する「OPECプラス」が8月と9月に供給増を加速させると予想。同行が65ドルとする第4・四半期以降の北海ブレント価格見通しに下方リスクが高まると指摘した。