ニュース速報
ワールド

ウクライナ大統領、捕虜交換進めると表明 ロシアが「政治ゲーム」

2025年06月09日(月)08時18分

ウクライナのゼレンスキー大統領は6月8日、ロシアとの捕虜交換を進めると表明した。5月19日、キーウで撮影(2025年 ロイター/Thomas Peter)

[8日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、ロシアとの捕虜交換を進めると表明した。ロシアが人道的な合意を守らなかった場合、紛争終結に向けた米国などの努力に疑問が生じると指摘した。

また、ロシアの激しい空爆を受け、ウクライナ国民に空襲警報に注意するよう呼びかけた。

ロシア当局者らは7日、ウクライナが捕虜交換を無期限に遅らせていると非難した。ウクライナの当局者はすでにロシアの主張を否定している。

ゼレンスキー氏はビデオ演説で、トルコでの協議の合意内容に基づき解放される捕虜の完全なリストをまだ受け取っていないと指摘。「したがって、ロシア側はこのような問題でも、いつものようにある種の汚い政治・情報ゲームをしようとしている」と非難した。

その上で、「重要なのは結果を出すことで、確実に人々を帰還させることだ。われわれは捕虜交換が継続されると信じており、そのために全力を尽くす」と述べた。

「ロシアが人道的な問題でさえも、合意を守らないのであれば、米国による協議や外交を含むあらゆる国際的な努力に大きな疑問を投げかけることになる」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

午前の日経平均は続伸、米株高と円安好感 中盤から一

ビジネス

中国5月PPI、1年10カ月ぶり大幅マイナス CP

ワールド

インドネシア、EUとの自由貿易交渉が月内に成立見通

ビジネス

ECBの金融緩和路線、さらなる調整必要か=スペイン
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:韓国新大統領
特集:韓国新大統領
2025年6月10日号(6/ 3発売)

出直し大統領選を制する李在明。「政策なきポピュリスト」の多難な前途

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 2
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、健康に問題ないのか?
  • 3
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全な場所」に涙
  • 4
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 5
    コメ価格高騰で放映される連続ドラマ『進次郎の備蓄…
  • 6
    救いがたいほど「時代錯誤」なロマンス映画...フロー…
  • 7
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 8
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 9
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 10
    【クイズ】世界で1番「銀」の産出量が多い国はどこ?
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 4
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 5
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 6
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び…
  • 7
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全…
  • 8
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 9
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 10
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中