米運輸省、燃費規制緩和へ 「バイデン前政権の基準は権限逸脱」

米運輸省は6月6日、バイデン前政権が電気自動車(EV)の生産台数を多く見積もって燃費基準規則を制定したのは権限を逸脱していたと述べ、規制を緩和する方針を示した。5月22日、ロサンゼルスで撮影(2025年 ロイター/Daniel Cole)
[ワシントン 6日 ロイター] - 米運輸省は6日、バイデン前政権が電気自動車(EV)の生産台数を多く見積もって燃費基準規則を制定したのは権限を逸脱していたと述べ、規制を緩和する方針を示した。
同省は企業別平均燃費基準(CAFE)規則の最終版を発表。ダフィー運輸長官は同時に発表した声明で「われわれは自動車を米国でより手頃な価格に、より簡単に生産できるようにしている。前政権はCAFEをEV義務化として違法に利用した」と述べた。
同省道路交通安全局(NHTSA)は昨年バイデン政権下で規則を策定した際、「当局が基準を定めたにもかかわらず、かなりの数のEVが引き続き生産されると想定されており、結果として実現可能とされる基準が引き上げられた」と述べた。
ダフィー氏は1月、バイデン政権下で2022─31年モデル向けに出された、自動車やトラックの燃料使用の大幅削減を目的とする燃費基準を撤回するようNHTSAに求める命令に署名した。