ニュージーランド議会、先住民議員3人を停職に 「ハカ」披露で

ニュージーランド議会は、先住民マオリの伝統舞踊「ハカ」を昨年披露し法案審議を妨害したとして、マオリ党議員3人に同議会としては異例の長期停職処分を科すことを承認した。写真は、デモ参加者を警備する警察。2022年8月、ウェリントンで撮影(2025年 ロイター/Lucy Craymer)
Lucy Craymer
[ウェリントン 5日 ロイター] - ニュージーランド議会は、先住民マオリの伝統舞踊「ハカ」を昨年披露し法案審議を妨害したとして、マオリ党議員3人に同議会としては異例の長期停職処分を科すことを承認した。
議会委員会は5月、「威嚇するような行為」を行ったとして停職処分を勧告していた。
3人の先住民議員は昨年11月、英国とマオリとの間に結ばれた185年前の条約を再解釈する法案の採決に先立ち、ハカを披露。法案を巡っては反対デモも起きていた。
同党の共同代表であるデビー・ヌガレワパッカー、ラウィリ・ワイティティ両議員は21日間、ハナラウィティ・マイピクラーク議員は7日間の停職となる。この期間中は議員報酬は支払われず、法案採決にも参加できない。
議員の停職処分はニュージーランド議会では珍しく、複数の議員によれば、これまでで最も長い停職期間も3日間だったという。