原油先物約3%高、OPECプラスの計画やカナダ山火事受け供給懸念

6月2日、 米国時間の原油先物は3%近く上昇。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の増産計画を加速させない決定や、カナダの産油州で発生した山火事による生産への影響を受け、供給を巡る懸念が広がった。仏トリゲールの油田で2024年6月撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米国時間の原油先物は3%近く上昇。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の増産計画を加速させない決定や、カナダの産油州で発生した山火事による生産への影響を受け、供給を巡る懸念が広がった。
清算値は、北海ブレント先物が1.85ドル(2.95%)高の1バレル=64.63ドル、米WTI先物は1.73ドル(2.85%)高の62.52ドル。
ロイターの試算によると、カナダの産油地アルバータ州で発生した山火事は、2日時点で同国全体の原油生産量の約7%に影響を及ぼしている。
OPECプラス有志国8カ国は5月31日にオンライン会議を開催し、7月の原油生産を日量41万1000バレル引き上げることについて合意した。
関係者は30日、OPECプラスがさらに大幅な増産を協議する可能性があると述べていた。