EU、米に関税引き下げ強く要請へ 今週の協議で

6月2日、欧州連合(EU)の欧州委員会は米国との今週の貿易協議で関税の削減もしくは撤廃を強く求める考えを示した。写真はブリュッセルの欧州委員会本部で3月撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[ブリュッセル 2日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会は2日、米国との今週の貿易協議で関税の削減もしくは撤廃を強く求める考えを示した。
シェフチョビッチ欧州委員(通商担当)は4日、パリで開かれる経済協力開発機構(OECD)の会合でグリア米通商代表部(USTR)代表と会談する。欧州委の技術チームも今週、ワシントンで米側の担当者と協議する。
ホワイトハウスのレビット報道官は記者団に対し「(EUは)誠意を持って交渉している」とし、トランプ政権はEUとの合意を引き続き期待し楽観していると語った。
欧州委の報道官は解決に向けて交渉を優先していると強調。「関税という道には進みたくない。関税引き上げではなく、引き下げ、可能なら撤廃を望む」とし、「それがわれわれの優先事項だ。技術レベルと政治レベルの両方で今週、それを強く訴えていく」と述べた。
トランプ大統領が鉄鋼・アルミニウム関税を2倍の50%に引き上げると表明したことについて、欧州委の貿易担当報道官は、米欧に「さらなる経済的不確実性をもたらす」とXに投稿。双方が交渉を加速させることで合意したと述べた。