米中貿易交渉、やや行き詰まり=ベセント米財務長官

5月29日、ベセント米財務長官(写真)は、中国との貿易交渉は「やや行き詰まっている」と述べ、取引成立にはトランプ大統領と習近平国家主席が直接関与する必要がありそうだと語った。写真は7日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
[29日 ロイター] - ベセント米財務長官は29日、中国との貿易交渉は「やや行き詰まっている」と述べ、取引成立にはトランプ大統領と習近平国家主席が直接関与する必要がありそうだと語った。
米国と中国は今月10─11日にスイスのジュネーブで行った閣僚級協議で、相互に発動した関税率を115%ポイント引き下げることで合意したと発表。上乗せ分の90日間の停止、経済・貿易関係に関する協議メカニズムの構築も打ち出した。
ベセント氏はFOXニュースのインタビューで、その後の進展は遅いとしながらも、今後数週間でさらなる協議を予想しているとし、首脳同士がいずれ電話会談を行う可能性もあると指摘。
「協議の規模や複雑さを考えると、両首脳が互いに関与する必要があるだろう」と述べ、「2人には良好な関係があり、トランプ大統領がその意向を示せば、中国側もテーブルに着くと確信している」と語った。