イスラエル大使館員殺害で容疑者訴追、パレスチナ支持団体に所属歴

米首都ワシントンのユダヤ博物館近くでイスラエル大使館職員2人が銃撃され死亡した事件で、検察当局は22日、イライアス・ロドリゲス容疑者(31)を第1級殺人と外国公務員殺害などの疑いで訴追した。写真は5月22日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)
Jasper Ward
[ワシントン 22日 ロイター] - 米首都ワシントンのユダヤ博物館近くでイスラエル大使館職員2人が銃撃され死亡した事件で、検察当局は22日、イライアス・ロドリゲス容疑者(31)を第1級殺人と外国公務員殺害などの疑いで訴追した。
訴追状によると、容疑者は現場で警察官に「私はパレスチナのため、ガザのためにやった」と犯行動機を話した。目撃者によると、ロドリゲス容疑者は身柄拘束された後に「パレスチナを解放せよ」と叫んだという。
犯行直前にロドリゲス容疑者の名前でXに予告声明が投稿されたことも分かり、「イスラエル人によるパレスチナへの残虐行為は言葉でも数字でも言い尽くせない」などと書き込まれていた。ただ、アカウント開設者は不明で、連邦捜査局(FBI)は事件と関係があるとみて捜査を進めているもようだ。
容疑者はかつてイリノイ州シカゴの極左グループのメンバーだったが、同グループは「われわれは今回の銃撃事件とは一切関係なく、支持もしていない」と述べた。
また、パレスチナ人への連帯を示すデモを組織した全国組織のメンバーだったとの報道もある。