重要鉱物市場、供給混乱のリスク 集中度高まる=IEA

5月21日、国際エネルギー機関(IEA)は報告書で、重要鉱物市場が深刻な混乱のリスクに直面しているとの見方を示した。写真は江西省南城県で2012年撮影(2025年 ロイター)
Forrest Crellin
[パリ 21日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は21日公表した報告書で、重要鉱物市場が深刻な混乱のリスクに直面しているとの見方を示した。特に精製や加工でサプライヤーの集中度が高まっているほか、輸出規制も拡大していると指摘した。
IEAのビロル事務局長は「たとえ十分な供給がある市場でも、重要鉱物のサプライチェーンは、異常気象、技術的な障害、貿易の混乱など、供給ショックに対して非常に脆弱になり得る」と表明。
「供給ショックの影響が広範囲に及び、消費者物価の上昇や産業競争力の低下を招く恐れがある」と指摘した。
精製素材サプライヤーの上位3位の合計シェアは2035年時点で平均82%と、小幅にしか低下しない見通し。事実上、20年時点の集中度に戻ると予測されている。
圧倒的なシェアを誇る中国の精製能力は、35年まで世界最大の拡大ペースを維持する見通し。20年以降の世界のバッテリーリサイクル能力の伸びは3分の2が中国によるものという。
IEAは、こうした高い集中度が、重要鉱物の輸出管理拡大などと相まって、グローバル市場の供給ショックのリスクを高めると指摘している。
同様の傾向は採掘部門でも見込まれており、銅、ニッケル、コバルトは集中度が高まる見通し。一方、リチウム、グラファイト、レアアース(希土類)の採掘は集中度が低下する見込みという。
銅については、現在進行中の鉱山プロジェクトを踏まえると、35年までに潜在的に30%の供給不足が生じる可能性がある。
リチウムは需要が急増しており、30年代には市場が供給不足に陥る見通し。ただ、新規の開発プロジェクトの見通しは銅よりもはるかに良好という。
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