中国やスイスなど、WHOに計1.7億ドルの拠出表明

世界保健機関(WHO)は、中国やスイス、カタールなどの国々が20日、ジュネーブ開催の年次総会でWHOに対して2025―28年分として総額1億7000万ドル超の拠出を約束したと発表した。写真は1月28日、ジュネーブで撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)
Emma Farge
[ジュネーブ 20日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は、中国やスイス、カタールなどの国々が20日、ジュネーブ開催の年次総会でWHOに対して2025―28年分として総額1億7000万ドル超の拠出を約束したと発表した。最大の拠出国だった米国のWHO脱退による穴を埋めるため、各国は義務的拠出金の20%増額も受け入れた。
拠出額の内訳はスイスが4000万ドル、スウェーデン1350万ドル、アンゴラ800万ドル、カタール600万ドルなど。中国はこれに先立ち5億ドルの拠出を表明していたが、WHOは額を算出中だとして内訳に含めなかった。
テドロス・アダノムWHO事務総長は声明で「世界の衛生が試練の環境にある中、これらの拠出金は命を救うわれわれの活動を守り、続けていく支えとなる」と述べた。
中国使節団の報道官は、同国の拠出額には義務的拠出と、他のプロジェクトを支えるための自発的寄付が含まれると説明した。