ブラジル大統領が訪中、13日に習氏と首脳会談へ

5月12日、ブラジルのルラ大統領(写真右)が中国の習近平国家主席(同左)との首脳会談を行うため中国を訪れた。ブラジリアで2024年11月撮影(2205年 ロイター/Adriano Machado)
[ブラジリア 12日 ロイター] - ブラジルのルラ大統領が12日、中国の習近平国家主席との首脳会談を行うため中国を訪れた。ルラ氏は13日の首脳会談を含めた4日間の訪中日程を通じて、中国との政治的・経済的な関係強化を図る狙いがある。
米中両国は互いに高関税を課すのを90日間停止することに合意したものの、なお多くの貿易障壁を抱え、双方の不信感も払しょくされていない中で、ブラジル側は対中貿易を拡大できる余地があると期待している。
ファバロ農業・畜産相は「ブラジルは中国との友好関係および貿易を拡充し、最近米国によって通商面の不安定性がもたらされる中で、相互に大きな成果を生み出すことを目指している」と語った。
またルラ氏はこの日早速北京で開催されたビジネスフォーラムに出席し、中国からブラジルに45億ドルを超える投資が見込まれることを歓迎した。
投資分野は多岐にわたり、再生可能エネルギーや料理宅配サービス、半導体などで具体的な案件が発表されつつある。
フィリョ運輸相は、中国の投資家はブラジルの農場や鉱山と港湾をつなぐ複数の鉄道建設プロジェクトにも関心を示していると述べた上で、農産物や鉱物資源などの中国向け輸出拡大につながる全ての交通インフラ整備プロジェクト契約に今後調印する方針を表明した。