パキスタンがミサイル実験、インドは一部州に模擬訓練指示

パキスタンは5日、過去3日間で2回目となるミサイル発射実験を実施した。一方、インドは一部の州に治安訓練の実施を命じたとされ、係争地カシミール地方で起きた襲撃事件を受けて両国の衝突に発展するのではないかとの懸念が高まっている。写真は警備に当たるインド治安部隊。スリナガルで撮影(2025年 ロイター/Sharafat Ali)
Gibran Naiyyar Peshimam Charlotte Greenfield
[イスラマバード 5日 ロイター] - パキスタンは5日、過去3日間で2回目となるミサイル発射実験を実施した。一方、インドは一部の州に治安訓練の実施を命じたとされ、係争地カシミール地方で起きた襲撃事件を受けて両国の衝突に発展するのではないかとの懸念が高まっている。
政府筋がロイターに明らかにしたところによると、インド内務省は複数の州に対し、市民の備えを確実にするため7日に模擬治安訓練を実施するよう要請した。具体的な州名は明らかにせず、パキスタンやカシミールには言及しなかった。訓練には空襲警報や避難計画、攻撃を受けた場合の対応訓練などが含まれるという。
パキスタン軍はこれより先、射程120キロの地対地ミサイル「ファタ」シリーズの発射実験を行ったと発表した。2日前には射程450キロの地対地弾道ミサイル「アブダリ」の発射に成功していた。
同国のシャリフ首相は、実験成功により「パキスタンの防衛が強固であることが明らかになった」と述べた。タラル情報相は報道陣に対し、現在インドとの間に開かれた連絡ルートはないと述べた。