サウジ第1四半期ＧＤＰは前年比2.7％増、非石油部門がけん引

サウジアラビア統計局が１日発表した２０２５年第１・四半期（１─３月）国内総生産（ＧＤＰ）速報値は前年同期比２．７％増だった。写真は２０２４年１１月、リヤドで撮影（２０２５年　ロイター）

[リヤド／ドバイ １日 ロイター] - サウジアラビア統計局が１日発表した２０２５年第１・四半期（１─３月）国内総生産（ＧＤＰ）速報値は前年同期比２．７％増だった。

非石油部門の活動が４．２％増加して全体をけん引し、政府活動も３．２％伸びた。

アブダビ商業銀行のチーフエコノミスト、モニカ・マリク氏は「民間セクターの活動は堅調さが維持され、この分野は投資プログラムの進ちょくを反映すると引き続き見込んでいる」と述べた。

一方でマリク氏は、第２・四半期は原油価格の急低下に伴って政府支出がある程度縮小し、この原油安は年内を通じて政府活動の足を引っ張るとの見方を示した。

統計局はデータ収集の方式を刷新し、収集範囲を拡大しており、名目と実質のＧＤＰ時系列データがこれに沿って改定されている。

こうした見直しの一環として、国際基準に合わせ、データの質を向上させるために非石油部門のウエートを高めたとしている。