ニュース速報
ワールド

石油・ガス業者、中国の対米報復関税解除要請へ

2025年02月07日(金)12時21分

 2月7日、米国産原油と液化天然ガス(LNG)に対する中国政府の報復関税を巡り、石油・ガス取引業者が適用除外措置を求める意向であることが6日、分かった。写真は石油ターミナル。中国の舟山で撮影、提供写真(2025 ロイター/cnsphoto)

Chen Aizhu Florence Tan Emily Chow

[シンガポール 6日 ロイター] - 米国産原油と液化天然ガス(LNG)に対する中国政府の報復関税を巡り、石油・ガス取引業者が適用除外措置を求める意向であることが6日、分かった。貿易筋が明らかにした。

中国財政省は、米国の対中追加関税発効直後の4日、米産石炭とLNGに15%、原油と農機具、一部の乗用車に10%の関税を、10日から導入すると発表した。

調査会社クプラーとロンドン証券取引所グループ(LSEG)のデータによると、米国産標準油種WTIとアラスカ州産原油アラスカ・ノーススロープ(ANS)の計600万バレルを積載したタンカー4隻と、LNG船2隻が現在、中国に向かっている。

3人の石油トレーダーによると、企業は、既に予約されているタンカーについては関税免除を申請する見通し。しかし、新たな取引で免除措置を受けるのは困難とみられるという。

アジア最大の製油会社、中国石油化工(シノペック)貿易部門の中国国際石油化工(ユニペック)に近い関係者によると、同社は米国で送油管事業に携わっており、米国産原油を最も多く輸入している。

関係者は「10%の関税発動で、韓国や日本に原油輸出を増やすなど、より多くの交換取引を行う必要がある」と指摘した。

クプラーのアナリストは、米国産LNGに15%の関税が発動されれば、中国向け輸出の大幅減少が見込まれ、欧州やアジアに輸出されると分析。その上で「中国は米国産LNG輸入の減少分を補うため、カタールやロシアなどからの輸入をさらに増やすと予想される」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:戦闘で労働力不足悪化のロシア、インドに照

ワールド

アングル:フロリダよりパリのディズニーへ、カナダ人

ビジネス

NY外為市場=ドル横ばい、米CPI受け 円は週間で

ビジネス

米国株式市場=3指数が週間で下落、AI巡る懸念継続
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベル…
  • 6
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    「ドルも弱い」なのになぜ、円安が進む? 「ドル以外…
  • 9
    毛沢東への回帰? それとも進化? 終身支配へ突き…
  • 10
    「賢明な権威主義」は自由主義に勝る? 自由がない…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 3
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 7
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中