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米台の海軍、非公表で合同演習 4月に太平洋で=関係筋

2024年05月14日(火)19時50分

 5月14日、米国と台湾の海軍が4月に西太平洋で合同軍事演習を非公表で実施したことが、関係筋の話で明らかになった。写真は台湾海軍によるメディア向けの訓練のデモンストレーションの様子。台湾の高雄で1月撮影(2024 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)

[台北 14日 ロイター] - 米国と台湾の海軍が4月に西太平洋で合同軍事演習を非公表で実施したことが、関係筋の話で明らかになった。中国の軍事的脅威が高まる中、米台両軍は協力を強化している。

中国が米台両軍の接触に反対しているため、軍高官の訪問や合同訓練などの行事は公表されないことが多い。

4月の合同演習は公式には存在しておらず、「海上の不慮の遭遇」の結果として行われた訓練だと説明することが暗黙の了解になっているという。

演習は数日間行われ、通信や補給といった基本訓練が目的だった。双方からフリゲート艦や補給艦を含む海軍艦艇数隻が参加したという。

台湾海軍は声明で、海上での不測の事態に対処し、互いの「干渉」を最小限に抑えるために、他国艦船と遭遇した場合のルールを定める「海上衝突回避規範(CUES)」に沿って行動していると説明。

米国防総省はコメントを避けた。

中国外務省は米台の軍事関係に改めて反対を表明。台湾との軍事結託という「誤った行為」をやめるよう米国に求めた。台湾当局に対しては、武力で独立を図り「再統一」に抵抗すれば失敗に終わると警告した。

ロイターは、台湾海軍の唐華司令官が米国を先月に訪問し、米台海軍の協力強化について話し合ったと伝えた。

ハワイで今月行われた米インド太平洋軍の司令官交代式に台湾軍の梅家樹参謀総長が出席したことも判明している。

ロイター
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