ロシア、ガザへの国際監視団提案 「パレスチナ人懲罰許されず」

12月10日、ロシアは、パレスチナ自治区ガザの人道状況を評価するため国際監視団を派遣するよう求めた。アブダビで6日、代表撮影(2023年 ロイター)
Guy Faulconbridge
[モスクワ 10日 ロイター] - ロシアは10日、パレスチナ自治区ガザの人道状況を評価するため国際監視団を派遣するよう求めた。イスラエルがイスラム組織ハマスによる攻撃をパレスチナ人への懲罰の理由に利用することは受け入れられないと強調した。
ラブロフ外相は、ドーハで開かれたフォーラムで放映されたアルジャジーラとのインタビューで「10月7日のイスラエルに対するテロ攻撃を強く非難する」するとした上で、「これを無差別砲撃によるパレスチナ人への集団的懲罰に利用することは許されない」とした。
ガザでの戦闘の「人道的な一時停止」のためには「何らかの監視」が必要だとし「(国連のグテレス)事務総長にその権限を使って監視を検討するよう提案したが、今のところ効果はない」と述べた。
一方、アルジャジーラからウクライナ侵攻について問われ、ロシアがパレスチナ問題でイスラエルを批判するのは偽善的ではないかと質問されると、偽善的だとは思わないと回答した。
西側はウクライナに武器を供給しロシアを疲弊させようとしていると主張。和平協議が行われるのであれば、ゼレンスキー大統領はプーチン氏との交渉を禁止した大統領令を無効にしなければならないとした。