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アングル:窮状深まる米シェール業界、生産は一段と減少か 

2016年02月04日(木)15時19分

 2月3日、米シェールオイル業界は、四半期決算に合わせて投資家に窮状を訴える企業が相次ぎ、業況は一段と悪化する見通しだ。写真はノースダコタ州シェールガス採掘場近くのコーヒーショップ。1月撮影(2016年 ロイター/Andrew Cullen)

[ヒューストン 3日 ロイター] - 米シェールオイル業界は、四半期決算に合わせて投資家に窮状を訴える企業が相次ぎ、業況は一段と悪化する見通しだ。

足元で業界関係者の肝胆を寒からしめたのは、掘削とフラッキングのペースは年内に間違いなく鈍るとした米油田掘削・石油生産設備大手ナショナル・オイルウェル・バーコ(NOV)の予想。油田の掘削リグなどを製造するNOVは、油田の今後の動きを占うバロメーターと位置付けられている。

NOVのクレイ・ウィリアムズ最高経営責任者(CEO)は投資家向け電話会議で「年内に回復は見込めない」と断言。掘削・生産を手掛ける同社の顧客は、先物価格が今後数年間は原油が50ドル以下で推移すると見込む水準のため生産をヘッジすることが不可能になっていると指摘した。「原油は20ドル台後半と2003年以来の安値に下落した。さらに掘削・生産会社はヘッジがなくなり、掘削の長期契約も期限が切れて財務への圧力が高まっている」という。

今四半期決算では、石油業界から経営の厳しさを指摘する声が次々と上がっている。

油田サービス大手ウェザーフォードは3日、原油安を理由に6月までに全従業員の約11%に相当する6000人程度を削減すると発表。設備投資を56%圧縮することも合わせて公表した。

既に石油会社数社が設備投資を半分以上減らすと発表しており、サービス・設備会社は打撃を受けている。

シェール企業は昨年、生産の効率を高めることで苦境を凌いだが、こうした策も尽きて資金繰りが厳しくなった企業が多い。

コンチネンタル・リソーシズは既に今年の生産量が10%落ち込むとの見通しを明らかにしている。

米政府も一連の設備投資削減計画が明らかになる前の時点で、国内の原油生産量が今年末までに8%程度減り、日量850万バレル程度になるとの見通しを示した。メキシコ湾の海洋油田で生産が始まる予定であるにもかかわらずだ。

油田サービス最大手シュルンベルジェのパール・キブスガードCEOは1月22日、市場心理はさらに悪化したと述べた。「市況の悪化が石油・ガスのバリューチェーンを通じて財務面での危機を悪化させ、掘削・生産会社はただでさえ少ない設備投資をさらに減らしている」という。シュルンベルジェは14年11月から3万4000人、26%の人員を削減している。

状況があまりにも悪いため、一部の企業は減配ですら投資家に好意的に受け止められている。石油・ガス開発大手アナダルコ・ペトロリアム は1日、減配の可能性を示唆したが、投資家は経営陣がバランスシートの維持に向けて手を打ったものと受け止め、安心感を強めた。

(Ernest Scheyder記者)

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