日経平均は大幅続伸、終値ベースの最高値更新 半導体株高がけん引

10月3日、 東京株式市場で日経平均は大幅続伸し、前営業日比832円77銭高の4万5769円50銭で取引を終了、終値ベースの最高値を更新した。都内の株価ボード前で4月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Hiroko Hamada
[東京 3日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅続伸し、前営業日比832円77銭高の4万5769円50銭で取引を終了、終値ベースの最高値を更新した。前日の米ハイテク株高の流れを引き継いで半導体関連銘柄に買いが入り、指数を押し上げた。期初の益出しの売りが一巡し、幅広い銘柄で買いが優勢となった。
日経平均は前営業日比105円高と底堅くスタートした後も上げ幅を拡大し、4万5700円台まで上昇。指数寄与度の大きい半導体株の大幅高が相場を押し上げた。買いが一巡すると高値圏でもみ合ったが、後場後半に再び上昇の勢いが強まり一時841円高の4万5778円66銭で高値を付けた。決算発表など、個別材料を手掛かりにした物色が活発だった。
日銀の植田和男総裁の発言は特段のサプライズはなく、タカ派的なトーンではなかったとの見方から為替が円安方向に振れたことも支えとなった。
市場では「AI(人工知能)関連への巨額投資は継続すると予想され、半導体株などは引き続き堅調な地合いが続くのではないか」(三菱UFJアセットマネジメントのエグゼクティブ・ファンド・マネージャー、石金淳氏)との声が聞かれた。ただ、日経平均は最高値圏で過熱感も意識されており、「例えば米政府封鎖の長期化リスクが高まるなど、何か悪材料が出たときに調整のきっかけとなりやすい」(石金氏)という。
あすには自民党総裁選の投開票を控えており、マーケット参加者の関心は高い。市場では「高市氏が勝利した場合は、円安・株高となりそうだ。小泉氏や林氏が当選となれば現政権の流れを引き継ぐとみられ、相場の反応は限られるかもしれない」(国内証券・ストラテジスト)との指摘があった。
TOPIXは1.35%高の3129.17ポイントで取引を終了。プライム市場指数は1.35%高の1611.10ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は5兆2077億7900万円だった。東証33業種では、電気機器、電気・ガス、繊維製品など28業種が値上がり。鉱業、石油・石炭製品、保険など5業種は値下がりした。
新興株式市場では、東証グロース市場250指数が2.24%高の731.14ポイントと反発した。
個別では、アドバンテスト、ソフトバンクグループ、東京エレクトロンが堅調。キオクシアホールディングスは連日で年初来高値を更新、一時ストップ高となった。
米オープンAIとデータセンターに関連した戦略的パートナーシップの覚書(MOU)を締結した日立製作所は10%超高。一方、月次統計がさえなかった良品計画は大幅安だった。
きょうグロース市場に新規上場したオーバーラップホールディングスは、公開価格を7.09%下回る1533円で初値を付け1590円まで上昇、1345円で取引を終えた。
プライム市場の騰落数は、値上がり1241銘柄(76%)に対し、値下がりが320銘柄(19%)、変わらずが55銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 45769.50 +832.77 45042.54 45,042.54─45,778.66
TOPIX 3129.17 +41.77 3093.37 3,093.37─3,131.78
プライム市場指数 1611.10 +21.52 1594.46 1,592.97─1,612.36
スタンダード市場指数 1467.03 +11.60 1457.52 1,457.52─1,467.71
グロース市場指数 951.14 +18.50 933.10 933.10─955.16
グロース250指数 731.14 +16.05 715.69 715.69─734.53
東証出来高(万株) 230010 東証売買代金(億円) 52077.79