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午後3時のドルは147円半ばにじり安、米政府機関が一部閉鎖

2025年10月01日(水)15時43分

 10月1日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の147円半ばで推移している。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Atsuko Aoyama

[東京 1日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の147円半ばで推移している。米国でつなぎ予算案が否決されて政府機関の一部閉鎖が始まり、ややドル売りが進んだ。市場で注目度の高い雇用統計などの公表が先送りになる可能性も出てきている。

ドルは147円後半で推移していた朝方から実需勢などの買いが先行し、一時148円台に上昇した。その後は148円付近で推移していたものの、米政府機関の閉鎖が始まると、147円半ばへとじりじりと水準を切り下げた。

政府機関の閉鎖を巡っては、長期化しなければ影響は限定的との見方が優勢だ。ユーロ/ドルも1.1767ドルと9月24日以来1週間ぶり高値を更新した後は、ユーロ買い/ドル売りは失速した。

米国では政府機関の閉鎖に伴って、仮に雇用統計の公表が先送りとなっても、民間の指標の発表が複数予定される。日本では、日銀の正副総裁を含む幹部の発言機会もあり、利上げに前向きな姿勢が示されれば、円高圧力となるとみる市場関係者も多い。

一方、週末には自民党総裁選なども控えており、「円安圧力も根強い」(三井住友銀行チーフ為替ストラテジストの鈴木浩史氏)状況にも変わりはない。総裁選後も、衆参両院で自民・公明の連立与党が過半数割れとなっている現状など中長期的に政治構造は変わらず、財政懸念から生じる「円売り圧力が払拭されるかは疑問」(同)との見方がある。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 147.50/147.5 1.1751/1.17 173.37/173.

4 53 38

午前9時現在 148.02/148.0 1.1734/1.17 173.70/173.

3 35 71

NY午後5時 147.90/147.9 1.1733/1.17 173.57/173.

3 35 60

ロイター
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