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インフレショック、一時的と想定すべきでない=ロンバルデッリ英中銀副総裁

2025年10月01日(水)15時09分

 イングランド銀行(英中央銀行)のロンバルデッリ副総裁(写真)は30日、インフレショックを一時的なものと考え、長期的な構造要因によるものではないと想定することには慎重であるべきだと述べた。写真は8月、ロンドンで撮影(2025年 ロイター/Jordan Pettitt)

[ヘルシンキ 30日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のロンバルデッリ副総裁は30日、インフレショックを一時的なものと考え、長期的な構造要因によるものではないと想定することには慎重であるべきだと述べた。

フィンランド中央銀行主催の会議で見解を示した。

ロンバルデッリ氏は、コロナ禍以降の経験を踏まえると、国民の長期インフレ期待は食品価格の短期的な上昇に敏感に反応すると指摘。

「多くの国で、食品価格は非常に高い。これが一過性の天候要因なのか、気候変動など構造的な変化によるものかで大きな差が出る」とし「一時的であっても、その影響が持続的になるケースを考慮しなければならない」と述べた。

英中銀は8月に利下げを実施したが、ロンバルデッリ氏は反対票を投じた。今月には、現行の政策金利4%が中立水準に近く、追加利下げ余地は限られるとの認識を示した。

ロイター
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